ツリーハウス in Life Sea in 湘南T-SITE in Fujisawa SST 


先日、FujisawaSSTに、湘南T-SITEがオープンした。
代官山のT=SITEを上回る規模で、オシャレの最前線を結集したような総合商業施設です。
2号館2階に開店した「Life sea」が今回の仕事先でした。
代々木周辺に展開するイタリアンのスローフードレストラン「Life」の4店舗目です。
Life Seaは、店舗づくりのコンセプトの一つに「冒険」というキーワードがあって、オーナーシェフの相場さんが、Good Neighbors Jamboreeにて僕らが作ったツリーハウスを見て気に入っていたので、店内でツリーハウス的な何かを作って欲しいということで依頼がきたのでした。
着地点が見えずヤキモキしたり、作り直しが多かったりと大変だったけど、最終的には満足のいく仕上がりになったし、いろんな意味で社会勉強にもなったし、トータルでいい仕事でした。
湘南T-SITEに行くことが、見てみてください。
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さて、宣伝ついでに、今回の振り返りですが。
これまでツリーハウスや大型遊具など、「どーん!!!」という大胆な構造物を得意として作ってきたので、細かい作り込みのオブジェは初の試みでした。
しかし大変だったのは、初の試みという点ではなく、難しい条件の中で、着地点が中々定まらなかったこと。
今回は、施設側からの条件として、大きさの上限が90cm四方、重さの上限が30kg程度、床と屋根は3割までしか張ってはいけないという制約がついた。
この条件の範囲内でまともに小屋をつくっても、全く小屋っぽくならないので、いかに実用の小屋っぽい雰囲気を出せるかが難しい。
最初は腰壁を板で作ったりもしたが、床と屋根がないとバランスが悪いのでやめて、作り直したりもしました。
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(雰囲気のあるいいサイズの椅子がなかったのでつくったよ。)

条件について補足しておきますと、
・ 利益率計画から必須席数があり、小屋とベースの大きさが90cm四方に収める。
・ 消防の関係から、スプリンクラーの散水の妨げになってはいけないということで、水平方向(床と屋根)は、70%以上開口しなければならない。(3割しか張れない)
・ 耐震安全性の観点から、小屋の重量を30kg程度に収める。
ということだった。
この時点で、もうツリーハウスはやめて別のオブジェを作った方がいいのではないかとも思いましたよ。
まぁ、でも制約の中で工夫するのは楽しいし、乗り越えて形になったものが、案外良かったりするから面白いですね。
鹿児島でツリーハウス本体と土台を製作して一度仮組みしてから分解して、車の屋根に積んで行き現場で組み立て修正しました。
当初は、整然とした店内に「動き」をつけて欲しいという事だったので、鹿児島から大量の流木や雑木、軽石や砂を持ち込んだのだが。
いざ設置してみると、「動きがあり過ぎる」「主張が強すぎる」「若い人にはいいけど、プレミアムな年配の方には親和性が低い」「お店のキャッチを全部もっていってしまう」などなど、バランスを抑える意見が上がり、土台の枝を短くしたり減らしたり。
また子どもが縄ハシゴを掴めてしまうと危ないのではないかとか、減らした枝を補うための耐震補強が仰々しくて良くないとか、酔っ払いがぶら下がっても大丈夫か?などなど細かい懸念も数々。
ビジュアルとレギュレーション、ファンタジーとプレミアム感、エッジと安心感、相反する要素。
施設管理者、プロジェクトリーダー、オーナーシェフ、ショップデザイン設計の会社、そして僕。
立場が違って、異なる重点を刷り合わせるんだけど、オブジェクトの魅力まで磨り減ってしまっては元も子もない。
そんな紆余曲折した結果の着地点が、今回の作品なのでした。

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